1月19日に姫路で開催された、はりま家守舎主催の『公務員の限界を超えよう!街へ飛び出せ!公務員!!のススメ』に参加してきました。
講演者は、明石市の村井拓人さんと神戸市の秋田大介さん。
職務外の活動として街へ飛び出し、数年前から社会貢献活動を実践。
実績のあるお二人が講演者とあって、当日の参加者は15名満席でした。
一人目の講演者は、市民活動推進室に異動になったことから地域活動をスタートした、という明石市の村井さん。
怖がりなので当初は明石市ではなく神戸市から活動をスタートしたそうですが、そんな一面を感じさせないくらい、現在の活動は多岐にわたっておられます。
「共創だヨ!全員集合」「痛快まち歩き列伝ブラムライ」「AKASHIイノベーションHUB」「趣味、明石プロジェクト」等を形にされた現在、今回のメッセージの根幹は、「主体的に動くと自分が健康になるよ!」というものでした。
複雑化する社会問題を行政だけで解決するのは難しい。
活動を続ける中で言語化してアウトプットすることで自分の哲学を発見できる。
競い合いや押し付けではなく対話の場を設けることで、多くの方に喜んでいただける。
それが自己成長やモチベーションアップに繋がり、職務にも職務外の活動にも精神的に前向きでいることができる。
その結果、一時的ではない、安定した幸福感を感じられる。
何より講演中の村井さんの表情から、人生に対する高い充実感がうかがえました。
一方神戸市の秋田さんは、中学時代にある雑誌を読んでから環境に興味を持ち、以来一貫して持続可能な環境の構築に尽力してこられたそうで、職務では、「新長田の鉄人28号」「300人会議(ワールドカフェ)」「BE KOBE会議」「Kobe 1000 SMiLE project」等に関与。
また職務外では、NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクトの副理事長として従事しておられます。
「伝えたい!軸を持って働くことの大切さ」と題して用意されたスライドの最後は、「公務員はツール!」の言葉で締めくくられ、
自分の生き方、「軸」があれば、やるべきことややりたいことがたくさんでてくる。
自分の上から「公務員」という枠をかぶせているのだからはみ出すのは当然である。
というメッセージに加えて、
あなたがやりたいことは何ですか?
「公務員」をやりたくてやっていますか?
という問いを投げかけていらっしゃいました。
さらには、目標を達成するためには、どこを問い詰められたとしても回答できるよう見える化をしておくこと、内部調整や広報活動等できることは徹底的にやること、一時的ではなく広がりのある仕組みを熟考することなどを、方法論として説いていらっしゃいました。
今回のトークショーを通じて、
・「公務員」である前に、一人の個人である
・個人として、自分がどんな人生を歩みたいのか
・歩みたい道が見つかれば、迷う必要はない
お二人からそんなメッセージをいただきました。
上記の問いかけは、頭の中で考えているだけでは見つかりません。
人と繋がり、言語としてアウトプットしていくことで、少しずつ見つかっていくものです。
公務員のみなさま、
一歩外へ踏み出して、まずは安全安心な場所で、アウトプットすることから始めてみませんか。
(ライター:りょうこ)